世界経済を救う「情報本位制」、なんてね。

世界のおカネの世界は既に破綻しているそうです。近年、おカネの世界では金融工学とやらで生み出された“核爆弾”が世界中で炸裂し「お前は既に死んでいる」ってことのようです。実感がわきませんが、何でも想定元本6京円(6兆円の1万倍)超という天文学的金額の不良債権がまるで“放射性廃棄物”のように世界中を埋めつくし、世界経済はにっちもさっちも行かない状態で、世界各国の首脳はその対策に頭を悩ませているらしいのです(首悩だったりして)。大恐慌や戦争まで想定されていそうで物騒です。一方、そうとは知らない実社会の人間は、その損失に対して統計的に無視できる誤差の範囲内で、小さなおカネを奪い合って生きているのです。悲劇なのか喜劇なのかわかりません。
この破綻の原因まで遡って行くと、ニクソンショックと呼ばれる金本位制から変動相場制へ移行したことに突き当たるそうです。絶対量に限りのある金(ゴールド)という重りから解き放たれた紙に刷ったおカネの価値を人類が盲信して膨らませて巨大なバブルを形成し、それが破裂してしまったのです。こんな破綻した世界経済を救うには、素人的には元の金本位制に戻せばよいのではと思うのですが、紙のおカネの便利さを知ってしまった人類が、再び昔の窮屈な金(ゴールド)に戻ることは事実上不可能でしょう。
そこで私の提案ですが「情報本位制」です。金(ゴールド)という金属に(それどころか貝殻にさえ)この世のありとあらゆる価値を憑依させ、それが乗っていることを信じることのできる人類なのですから、「情報」にだって価値を認めてそれをおカネだと信じることも可能なはずです。
金(ゴールド)の特徴は、時間的に変化しないという永遠性と、世界で広く多くの人に価値が認められているという普遍性です。したがって、そのような永遠性と普遍性をそなえた「情報」であれば充分に「情報本位制」として金(ゴールド)の代わりを務めることができると思います。
ところで、金(ゴールド)の価値の大きさを計る単位はオンスですが、金(ゴールド)に匹敵する「情報」にも価値の大きさを計る単位やモノサシが必要です。私はそれはランキングだと思います。映像や音楽などの情報は万国共通ですが、それ以外の多くの情報は言語が関係してくるので、まずは1つの国家ないしは言語圏を母集団として、それに属する情報享受者(視聴者、読者)の間で“人気投票”してランキングするのです。また情報はカテゴリーに分けられ、それによって享受する人間の数が違いますから、カテゴリーごとにランキングテーブルを分ける必要があるでしょう。前後しますが、永遠性に関しては時間的要素を加味して、週、月、年ごとにランキングすれば、長期間人気上位の情報が価値が高いということになります。このランキングの行程は、まるで金鉱脈を掘って不純物の多い鉱石から金(ゴールド)を精錬する作業みたいです。
さて、このようなランキングで多くの情報の中から抽出された順位の高い情報は、価値の高い情報といえるでしょう。これは希少で誰もが価値を認める金(ゴールド)と同じに見えてきませんか。このような価値の高い情報を土台にした貨幣経済を「情報本位制」と呼ぶのはどうでしょうか。
Jibangoではこのランキングの投票者に割り当てるのに適した「時刻番号」というものを提供しています。